2023-09-15 |
米国/マーケット/証券 |
|
NY市況:ダウ331米ドル高と3日ぶり反発、S&P500とナスダックは2日続伸
14日のNY株式相場は堅調。英半導体設計のアームが公開価格を大幅に上回り、先行きのIPO市場の回復期待が高まったことに加え、8月生産者物価指数(PPI)が予想通りにスローダウンしたことや、8月小売売上高が予想を上回る強い結果となり、米国経済のソフトランディング期待が高まったことも投資家心理の改善につながった。
ダウ平均は上昇してスタートすると、終盤に402米ドル高まで上昇し、331.58米ドル高(+0.96%)と3日ぶりに反発して終了。8月7日以来の大幅高となり、9月1日以来、半月ぶりに短期トレンドラインの50日移動平均線を上回って終了した。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.84%高、0.81%高で終了し、ともに2日続伸となった。業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。不動産、公益、素材、エネルギー、コミュニケーションが1%超上昇した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比-0.66ポイントの12.82ポイントと6月22日以来の12ポイント台に低下した。
ソフトバンク傘下のアームの公開初日はIPO価格の51ドルを大きく上回る63.59ドルで終了。約1年半機能不全だったIPO市場の復活期待が高まった。
経済指標は8月PPIが前月比+0.7%と予想の+0.4%を上回ったものの、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIが前月比+0.2%と前月分の+0.4%から低下し、予想と一致した。前日は8月コア消費者物価指数(CPI)が前月比で7月分や予想を上回る伸びとなったが、コアPPIが鈍化したことが利上げの長期化懸念を和らげた。8月小売売上高は前月比+0.6%となり、前月の+0.5%や予想の+0.2%を上回る強い結果となった。