14日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶりに反発。終値は前日比0.21%高の18047.92ポイントだった。中国企業指数は0.63%高の6275.15ポイント。メインボードの売買代金は概算で816億HKドルだった。
ハンセン指数は高く始まったものの前日終値を挟んで一進一退の展開となり、方向感に乏しかった。心理的節目の18000ポイントを割り込む水準では買い戻しが入り、相場を下支えした。注目された8月の米消費者物価指数(CPI)は強弱両面があり、米金融政策の先行きを見極めたい投資家は引き続きインフレ指標を注視する姿勢を強めたもよう。中国国家統計局による8月の小売売上高と鉱工業生産の発表を15日に控え、積極的な売買を見送るムードも広がった。セクター別ではエネルギーと素材、通信が上げた半面、不動産・建設が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)と中国石炭大手の中国神華能源(
01088)が高い。銀行株のHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中銀香港(
02388)も上昇し、相場を支えた。スマートフォン大手の小米集団(
01810)は、米アップルの「iPhone15 Pro/Pro Max」に対抗する「Xiaomi 14」シリーズを11月上旬に発表すると伝わり、買いを集めた。半面、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が反落し、相場の重荷となった。不動産管理の碧桂園服務(
06098)が6%近く下落したほか、同業の華潤万象生活(
01209)、スポーツ用品の李寧(
02331)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.44%高の4059.15ポイントと7営業日ぶりに反発。ライブコマース大手の東方甄選(
01797)が急上昇したほか、電気自動車の理想汽車(
02015)、データセンターの万国数拠(
09698)が反発した。一方、ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)が安い。