14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.11%高の3126.55ポイントだった。深セン成分指数は0.57%安の10197.59ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6658億6600万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開。中国の小売売上高と鉱工業生産など8月の主要経済指標や、最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)の算出基準となる中期貸出制度(MLF)金利の発表をあすに控え、様子見気分が広がった。前日に続き売買代金は低水準だった。
セクター別では、石炭、貴金属が全面高。銀行、鉄鋼、漢方薬なども買われた。半面、建設コンサルティング、電子化学品、自動車部品、環境関連などが安い。
A株市場では、石炭大手の中国神華能源(
601088)、電力株の国投電力控股(
600886)、中国長江電力(
600900)、銀行株の中信銀行(
601998)、中国民生銀行(
600016)などが買いを集めた。半面、自動車メーカーのBYD(
002594)、鄭州宇通客車(
600066)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)が下げた。欧州連合(EU)が中国製電気自動車(EV)の補助金調査を開始することが嫌気された。テクノロジー株の北方華創科技集団(
002371)、広聯達科技(
002410)、浙江水晶光電科技(
002273)が続落した。
上海B株指数は0.79%高の238.69ポイント、深センB株指数は0.11%高の1140.11ポイント。