14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日続落。前場終値は前日比0.22%安の17969.38ポイントだった。中国企業指数は0.02%安の6234.57ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で424億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は買い戻しが入って朝方に高く推移したが、下げに転じると心理的節目の18000ポイントを割り込んで前場の取引を終えた。注目された8月の米消費者物価指数(CPI)は総合で前年同月比3.7%上昇と2カ月連続で伸びが加速し、インフレ圧力が続くなかで米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長引くとの見方につながったもよう。中国国家統計局による8月の小売売上高と鉱工業生産の発表をあすに控え、積極的な売買を見送るムードが広がった。
個別では、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が反落し、相場の重荷となった。不動産管理の碧桂園服務(
06098)が6%超下落したほか、スポーツ用品の李寧(
02331)、電動工具の創科実業(
00669)の下げがきつい。自動車販売の中升集団(
00881)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)も売られた。半面、スマートフォン大手の小米集団(
01810)が高い。米アップルの「iPhone15 Pro/Pro Max」に対抗する「Xiaomi 14」シリーズを11月上旬に発表すると伝わり、買いを集めた。海運株の東方海外(
00316)、通信株のチャイナ・ユニコム(
00762)、石炭株の中国神華能源(
01088)も上昇した。