週明け5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅続伸。終値は前営業日比0.07%高の3232.44ポイントだった。深セン成分指数は0.47%安の10946.08ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8737億7400万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前営業日終値を挟んだ一進一退の展開となった。先週末に買われていた銘柄の利益確定売りが重荷となる半面、根強い政策期待が下値を支えたもよう。5月の中国貿易統計や、物価、金融統計を今週半ば以降に控え、様子見気分が漂った。
セクター別では、教育が全面高。文化・メディア、観光・ホテル、医薬品販売、通信サービスも高い。半面、貴金属が全面安となったほか、太陽光・風力発電設備、酒造、バッテリーなどが下げた。
A株市場では、電子設備メーカーの富士康工業互聯網(
601138)、アニメーション制作会社の奥飛娯楽(
002292)、血液製剤メーカーの上海莱士血液製品(
002252)、半導体製造装置メーカーの奥飛娯楽(
002292)が大幅高。中国農業銀行(
601288)、中信銀行(
601998)、中国建設銀行(
601939)、中国銀行(
601988)など銀行株の一角や、漢方薬メーカーの東阿阿膠(
000423)なども買いを集めた。半面、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(
601012)、半導体メーカーの紫光国芯微電子(
002049)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、紫金鉱業集団(
601899)などが下げた。
上海B株指数は横ばいの274.23ポイント、深センB株指数は0.13%安の1111.98ポイント。