1日の中国本土株式市場で、上海総合指数はほぼ横ばい。終値は前日比0.07ポイント高の3204.63ポイントだった。深セン成分指数は0.39%高の10835.90ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9865億8200万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3200ポイントを下回って寄り付いたものの、ほどなく節目を回復すると、その後はプラス圏での推移が目立った。中国メディアの財新と英IHSマークイットが1日発表した2023年5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことが好感されたほか、米下院で債務上限停止法案が可決されたことも投資家心理を強気に傾けた。ただ、米雇用統計の発表を控えて様子見ムードも強まり、大引けにかけて上げ幅を縮小した。セクター別では、造船が全面高となったほか、文化・メディア、教育、ゲームも買われた。半面、航空・空港運営、漢方薬、電力などが売られた。
A株市場では、科大訊飛(
002230)や奥飛娯楽(
002292)が大幅高となったほか、紫金鉱業集団(
601899)やシノペック(
600028)も高かった。半面、A株とH株の第三者割当増資を計画していると発表した中国南方航空(
600029)が大幅安。中国国際航空(
601111)や春秋航空(
601021)も下げたほか、華潤三九医薬(
000999)や北方華創科技集団(
002371)も安かった。
上海B株指数は0.18%高の270.71ポイント、深センB株指数は0.11%高の1091.80ポイント。