2023-05-30 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土前引け:3日ぶり反落、3200ポイント割れ バッテリー素材株が軒並み安
30日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.71%安の3198.58ポイントだった。深セン成分指数は0.77%安の10739.06ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5483億7500万元だった。
上海総合指数は安く始まった。中国政府による景気刺激策への期待から朝方は一時プラス圏に浮上したものの、再び下げに転じて下げ幅を拡大。心理的節目の3200ポイントを割り込んで前場の取引を終えた。中国景気の先行き不透明感や欧米の金利上昇が警戒されたもよう。人民元安に伴う資金流出も懸念材料。中国人民銀行(中央銀行)が30日に設定した人民元売買の基準値は1米ドル=7.081元と、昨年12月1日以来の元安/ドル高水準だった。
セクター別では、バッテリー素材が軒並み安のほか、バイオ製品、航空宇宙、太陽光発電設備が売られた。半面、運輸機器、ゲーム、公共事業が買われた。
上海B株指数は0.79%安の279.30ポイント、深センB株指数は0.61%安の1124.44ポイントとともに続落した。