香港の資産運用会社バリュー・パートナーズ(
00806)は29日大引け後、創業者で大株主の謝清海氏と葉維義氏が同社発行済み株式の最大30%を中国証券業大手の広発証券(
01776/
000776)に売却する交渉を行っていると発表した。バリュー・パートナーズ共同会長兼共同最高投資責任者(CIO)の謝清海氏が取締役会に通知した。広発証券は香港の買収合併ルールに規定された公開買い付けの義務が発生しない範囲でバリュー・パートナーズ株を取得する方針で、現時点で最終的な売買合意は成立していない。
バリュー・パートナーズの発表に先立ち、外電は謝氏と葉氏が計20%の持ち株を広発証券に11億HKドルで売却する交渉が進んでいると伝えていた。両氏の持ち株比率は現時点でそれぞれ25%、16%。同社は両氏が1993年に創業し、中国のほかにマレーシア・クアラルンプールと英ロンドンにオフィスを展開。2022年は5億4400万HKドルの損失を計上した。同年の運用資産規模は61億米ドル(476億HKドル)と21年の100億米ドルから大幅に縮小した。