中国の百貨店運営大手、ゴールデン・イーグル(
03308)は28日、創業者の家族信託が25日に提案した非公開計画を公表した。家族信託の全額出資子会社が、登記地のケイマン諸島の法律に基づく「スキーム・オブ・アレンジメント」の方式で他の株主が保有するゴールデン・イーグル株を現金で買い取った上で消却し、同数のゴールデン・イーグル株を改めて発行して同子会社に割り当てる。ゴールデン・イーグルの香港証券取引所での上場は廃止する。
ゴールデン・イーグルは香港時間22日午後2時55分に株式取引を停止していたが、29日午前9時に再開した。同社は非公開化計画の承認を求める臨時株主総会を開く。
買取価格は6.88HKドルで、22日終値の4.90HKドルを40.41%上回る水準。王会長ら創業者家族と関係しない一般株主の保有株は3億2700万株(同19.71%)で、買取額は22億5100万HKドルを見込む。現時点で、家族信託が全額出資する金鷹国際零售集団(GEIREG)が11億5100万株(発行済み株式の69.35%)を保有し、王会長と家族の個人所有(投資会社経由の保有を含む)が1億8200万株(同10.94%)に上る。
ゴールデン・イーグルの株価は日本時間午前11時37分現在、前営業日比32.45%高の6.49HKドルで推移している。