23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比1.52%安の3246.24ポイントだった。深セン成分指数は1.03%安の11012.58ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7657億2900万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付き、次第に下げ幅を拡大。終値は3月29日以来およそ2カ月ぶりの安値圏となった。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが長引くとの見方が広がり、人民元安に伴う資金流出が改めて警戒された。半導体規制などを巡る米国と中国の対立のリスクも意識されたもよう。セクター別では、保険が全面安のほか、造船が大幅に続落。空運、電機、電源設備も売られた。半面、医薬品、医療機器・サービスが買われた。
A株市場ではゲーム株の三七互娯網絡科技集団(
002555) と巨人網絡集団(
002558)が急落。特定用途無線大手の海能達通信(
002583)、製鉄のアンガン・スチール(
000898)の下げもきつい。保険株の中国太平洋保険(
601601)と中国人寿保険(
601628)、空運株の春秋航空(
601021)はそろって4%超下落した。一方、ネットワークセキュリティーの啓明星辰信息技術集団(
002439)と監視カメラシステムの杭州海康威視数字技術(
002415)が高い。製薬の上海復星医薬(
600196)と江蘇恒瑞医薬(
600276)も買われた。
上海B株指数は0.67%安の287.17ポイントと反落。深センB株指数は0.75%安の1163.27ポイントと6営業日続落した。