2023-05-15 |
中国/業界動向/不動産 |
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中国本土不動産業の格付け見通し、「ネガティブ」から「安定的に」=ムーディーズ
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは最新リポートで、中国本土不動産業界の格付け見通しをこれまでの「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。2023年の中国全国の不動産成約額が28%減少したが、向こう12カ月間は安定に向かうと予想。中国当局が不動産企業の資金調達ルートの拡大を図るなか、融資条件も一層改善するとの見方を示した。『AAストックス』が15日伝えた。
また、◇全国の不動産成約額が向こう12カ月間に10%以上増加し、成約件数と価格が持続的かつ均衡的な伸びを維持すること、◇特段の政策支援がなくても不動産デベロッパーがオンショア・オフショア市場で良好な資金調達ルートを維持すること、◇監督管理環境が一層改善すること――を条件に、見通しを「ポジティブ」に引き上げることを考慮するとしている。
一方、次の状況では見通しを「ネガティブ」に下げることを考慮する。◇向こう6−12月間の不動産販売が5%以上減少すること、◇在庫水準が20年3月のピーク時に近づくこと、◇オフショアでの資金調達が引き締められること、◇不利な政策転換が起きたこと――。