BofAセキュリティーズ(BofAS)は最新リポートで、風力発電の世界的大手、龍源電力(
00916)の2022年の純利益が49億元にとどまるとの予測を示し、目標株価をこれまでの25.4HKドルから21HKドルに引き下げた。投資判断は「買い」に維持した。2022年の単位燃料コストの予想上昇幅を6%から18.1%に拡大し、2022−24年の予想EPSをそれぞれ19.8%、13.9%、7.4%下方修正した。『AAストックス』が6日伝えた。
龍源電力は1月31日、2022年12月本決算(中国会計基準)で純利益が前年比30−40%減の44億5400万−51億9700万元となる見通しを明らかにした。ウクライナの資産減損や旧式の小型風力タービンの交換のほか、傘下企業の合併に伴い、中国会計基準に基づいて2021年12月本決算を修正したことが響いて減益となる見通し。
BofASは、旧式の小型風力タービンが2022年以降、毎年14%ずつ効率の高い大型タービンに切り替えられ、発電出力が拡大すると予想。2022−24年の減損コストがそれぞれ2億4000万元、3億6000万元、5億2600万元に上るとみている。新規発電ユニットの効率は30%高いことから、BofASは利龍源電力の風力発電稼働時間は長期的に横ばいになるとの見方を示した。
龍源電力の株価は日本時間午後4時48分現在、前営業日比1.30%安の10.66HKドルで推移している。