2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続伸。終値は前日比0.02%高の3285.67ポイントだった。深セン成分指数は0.22%安の12131.20ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆242億5800万元だった。
上海総合指数は、序盤はマイナス圏に沈む場面も目立ったものの、中盤以降は前日終値を挟んでもみ合った。指数は約5カ月半ぶりの高値水準とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったが、中国の景気回復への期待や、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の会見を受けて米金融引き締めへの過度な懸念が後退し、買いが広がった。指数は結局、昨年8月17日以来の高値を連日で更新してこの日の取引を終えた。セクター別では、観光・ホテルがほぼ全面高となったほか、酒造や半導体も買われた。半面、バッテリー素材と造船が全面安。教育も売られた。
A株市場では、中国政府が内需拡大に向けて消費刺激策を強化するとの期待から中炬高新技術実業(
600872)や北京燕京ビール(
000729)、張裕ワイン(
000869)などが買われたほか、用友網絡科技(
600588)や万華化学集団(
600309)も高かった。半面、東方証券(
600958)や中信証券(
600030)、紫金鉱業集団(
601899)などが売られた。
上海B株指数は0.11%安の299.27ポイント、深センB株指数は0.92%高の1231.32ポイント。