米調査会社IDCは30日、中国の2022年のスマートフォン出荷台数が前年比13.2%減の2億8580万台だったと発表した。過去10年で初めて3億台を割り込んだ。IDCは新型コロナウイルスの感染拡大を抑える厳しい措置と景気減速により、スマホ需要が減退したとの見方を示した。
ブランド別の出荷上位はvivo、栄耀(Honor)、OPPO、米アップル、小米集団(
01810)。2位の栄耀は前年同期が低水準だった上に積極的な製品構成の拡充が奏功して前年比34.4%増えたが、他4ブランドがそろって減った。減少率が最も大きいのは5位の小米集団で、前年比23.7%減少。市場シェアは21年の15.5%から13.7%に縮小し、栄耀やアップルに抜かれた。
22年10−12月期の中国スマホ出荷台数は前年同期比12.6%減の7290万台だった。ブランド別の出荷上位は22年通期と同じ。5位の小米集団の同四半期の減少率は35.5%と、22年通期と比べて一段と落ち込んだ。市場シェアは11.6%と前年同期の15.8%を下回った。