中国の新型コロナウイルス対策を統括する国務院聯防聯控機制は5日、中国本土と香港・マカオ間の往来規制の最適化に関する通知を発表した。香港から本土に入境する際は48時間以内のPCR検査陰性証明の提示と税関での健康申請カードの記入のみ求め、これまで実施してきた入境者全員に対するPCR検査の実施を免除する。マカオからの入境者については、7日以内にほかの国や地域に滞在したことがなければ、PCR検査陰性証明の提示も免除する。1月8日から実施する。

　また、香港・マカオから中国本土への航空便の座席利用率規制などを取りやめることや、段階的に航空便の本数を増やすこと、中国本土から香港への観光・商務ビザ（査証）の発給手続きを再開することなども通知に盛り込まれた。

　中国本土では1月8日から新型コロナに適用する感染防止策が「カテゴリーA」（乙類甲管）から「カテゴリーB」（乙類乙管）に引き下げられる。これにともない、感染症関連法に基づき、新型コロナ感染者の隔離、濃厚接触者の判定、高リスク・低リスク地区の区分、入国者や輸入貨物に対する新型コロナの検疫措置などの規制がすべて撤廃となる。