9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.64%高の19769.42ポイントだった。中国企業指数は1.67%高の6778.12ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で958億5000万HKドル。
ハンセン指数は小高くスタート。序盤に一時下げに転じたものの、切り返すと上げ幅を広げ、結局は前場の高値圏で引けた。中国の新型コロナウイルス対策の統括機関が現地時間午後3時(日本時間午後4時)に記者会見を開くと伝わり、防疫措置の追加緩和への期待が強まったもよう。足元でPCR検査や強制隔離の義務付けを緩和する動きが相次ぎ、経済活動の活性化に対する期待が相場の支えとなっている。8日の米株高も買い安心感につながった。
個別では、不動産株の龍湖集団(
00960)、碧桂園(
02007)、碧桂園服務(
06098)、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)がそろって急上昇。中国証券監督管理委員会(CSRC)の李超副主席の発言を手掛かりに、中国当局が不動産投資信託(REIT)を活用した資金調達を後押しするとの思惑買いが入った。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)も高い。半面、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、製薬の石薬集団(
01093)、宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)が大幅に下げた。