25日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.86%安の17508.86ポイントだった。中国企業指数は0.93%安の5936.64ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で495億HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後に下げへ転じ、序盤に下げ幅を拡大。中国本土で新型コロナウイルスの感染が拡大しているなか、移動制限などの防疫措置が強化されて経済活動が冷え込むとの警戒感から売りが先行した。もっとも、中国政府が金融政策を通じた実体経済支援を拡大するとの期待も根強く、下落率が1%を超える水準では下げ渋った。24日の米市場は感謝祭で休場だっただけに、手掛かり難から積極的な売買を見送る投資家もいるもよう。
個別では、大型ネット株のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)が売られて相場の重荷となった。前日大引け後に中間決算を発表した周大福珠宝(
01929)は急落。自動車販売の中升集団(
00881)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)も大幅安だった。半面、不動産株に買いが入り、九龍倉置業地産(
01997)、中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)が上昇。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、石炭大手の中国神華能源(
01088)も高い。