18日の香港市場は反発して始まるか。ハンセン指数は心理的節目の18000ポイントが下値支持線として意識され、前日に急落したネット株を中心に買い戻しが入りそうだ。前日大引け後にアリババ集団(
09988)が発表した2022年7−9月期決算で調整済み純利益が市場予想から上振れし、テンセント(
00700)の全額出資子会社が制作したゲームが中国当局から今年初めて認可を得たことも投資家心理を支えるだろう。
もっとも、買い一巡後は上値が重い相場が予想される。中国本土で新型コロナウイルスの1日当たり感染者数が増え続けるなか、行動制限などの防疫措置が景気を減速させるとの懸念がくすぶる。米長期金利の上昇も売り材料。指標である米10年物国債利回りは17日のNY債券市場で一時3.93%台に上昇した。
17日のNY株式相場は続落。ブラード米セントルイス連銀総裁のタカ派発言を受けて長短金利が上昇したことが重しとなり下落してスタートしたが、終盤は下げ渋った。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセントとアリババ集団、JDドットコム(
09618)や国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)がそろって香港終値を上回って引けた。