大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、中国で独BMWと合弁事業を展開するブリリアンス・チャイナ(
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大和はブリリアンス・チャイナの投資判断を「売り」から「ホールド」に引き上げた一方、目標株価を4.9HKドルから42.9%引き下げて2.8HKドルに設定した。
親会社の華晨汽車集団が現金でさまざまな賠償に応じる必要があるため、市場ではブリリアンス・チャイナが比較的高額の特別配当を実施するとの見方が出ていることに言及。華晨汽車集団と遼寧省政府が現金配当総額の4割しか取得できないため、配当を実施する可能性は限られるとの見方を示した。このため、配当を狙って同社株を買うべきではないとした。
ブリリアンス・チャイナの株価は日本時間午後4時6分現在、前日比13.70%安の2.33HKドルで推移している。