モルガン・スタンレーは最新リポートで、香港のコンテナ海運大手、東方海外(
00316)のカバレッジを開始し、投資判断を「アンダーウエート」、目標株価を116.5HKドルに設定した。スポット運賃の低下と市場マインドの悪化が続いた場合、株価はさらに下落する可能性があるとした。『AAストックス』が6日伝えた。
上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)が夏季の繁忙期に当たる7月29日−9月30日に50%下落したことに言及。現時点でスポット運賃が底入れする兆しもみられないと指摘した。
世界の貿易が軟調に推移するなか、港湾の混雑も緩和しており、スポット運賃の低下は続く恐れがあるとの見方を示した。また、新船舶の受け渡しは2023−24年の需給を悪化させる可能性があり、世界貿易が大幅に回復しなければ、海運業界の低迷は続くとみる。東方海外の23年純利益は前年比47%減、24年純利益は同35%減になると予想した。
東方海外の株価は日本時間午後0時33分現在、前日比3.09%安の134.70HKドルで推移している。