20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.22%高の3122.41ポイントだった。深セン成分指数は0.69%高の11283.92ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6509億7300万元だった。
上海総合指数は総じてプラス圏でもみ合った。前日まで4営業日続落し、終値ベースで5月25日以来ほぼ4カ月ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが出た。政府系メディアの『中国証券報』が一面で、国家発展改革委員会の報道官が定例記者会見で経済の安定成長に向けた一連の政策の実行を加速させると強調したと伝えたことを受け、景気対策の効果への期待も投資家心理を支えたもよう。もっとも、上値の重さが意識されると後場には上げ幅を縮小し、わずかながらマイナス圏に沈む場面もあった。
セクター別では、太陽光発電設備、自動車部品、自動車サービス、バッテリー素材が高い。半面、保険、銀行の下げが目立った。
A株市場では、自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)がストップ高を付けたほか、同業の寧波均勝電子(
600699)、安徽中鼎密封件(
000887)や、リチウム電池材料の寧波杉杉(
600884)も大幅高。ビールメーカーの北京燕京ビール(
000729)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、漢方薬の華潤三九医薬(
000999)が買われた。半面、半導体関連の三安光電(
600703)、アニメ制作の奥飛娯楽(
002292)、音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)、不動産デベロッパーの保利発展控股集団(
600048)、万科企業(
000002)が安かった。
上海B株指数は0.69%高の309.20ポイント、深センB株指数は0.29%高の1188.68ポイントだった。