15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比1.16%安の3199.92ポイントだった。深セン成分指数は2.10%安の11526.96ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9191億1800万元だった。
上海総合指数は、前日のNY市場が上昇した流れを引き継いで小高く始まったものの、ほどなくマイナス圏に沈むと、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大し、心理的節目の3200ポイントを下抜いた。終盤に下げ幅をやや縮小したが、終値は5日以来の安値水準だった。米国の金融引き締めが引き続き警戒されたほか、中国では16日に8月の小売売上高や鉱工業生産など主要経済指標が発表される予定で、内容を見極めようと様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。セクター別では、太陽光発電設備と風力発電設備、造船が全面安となるなど、幅広いセクターで売りが優勢だった。半面、不動産サービスや不動産開発、銀行などが買われた。
A株市場では、隆基緑能科技(
601012)や三安光電(
600703)、広州汽車集団(
601238)、国軒高科(
002074)、重慶長安汽車(
000625)などの下落が目立ったほか、大株主の中国長江電力(
600900)などによる保有株売却を発表した上海電力(
600021)も大きく売られた。半面、中国の住宅・都市農村建設部が「保交楼」(デベロッパーの資金繰りの悪化などで建設が中断した物件の引き渡しを確保する)の各種措置が秩序を持って進んでいると表明したことが好感され、保利発展控股集団(
600048)や万科企業(
000002)が買われた。招商銀行(
600036)や平安銀行(
000001)も高い。
上海B株指数は0.29%安の312.76ポイント、深センB株指数は0.94%安の1200.85ポイント。