モルガン・スタンレーは不動産管理セクターに関する最新リポートで、民営企業系は変革期にあり、将来的にデベロッパーへの依存度が減り、より独立した経営モデルになる可能性があるとし、収益力についても改めて評価されるとの見方を示した。これを踏まえ、関連銘柄の目標株価を一斉に引き下げ、ディフェンシブ性の高い国有企業系を選好するとした。『香港経済日報』が15日伝えた。
モルスタは、不動産管理銘柄の上期業務には本土不動産市場の低迷が完全に織り込まれていないと指摘。依然として見通しが不透明であることから、民営企業系の銘柄については中期的に利益が減少する可能性があるとした。理由として、不動産販売の低迷を受けて2023年以降に管理面積の成長が鈍化すること、キャッシュフローの悪化で買収に支障が生じる可能性があることなどを挙げており、不動産管理銘柄の2022−24年の利益予想を17−23%引き下げた。また、デベロッパーの流動性の問題はまだ解決しておらず、本土不動産市場の復活を後押しする強力な政策支援もないとした。
関連銘柄の投資判断と目標株価は以下の通り。
■雅居楽雅生活服務(
03319):アンダーウエート、12.24→7.95HKドル
■建業新生活(
09983):アンダーウエート、4.26→2.76HKドル
■碧桂園服務(
06098):オーバーウエート、51.67→18.58HKドル
■中海物業(
02669):オーバーウエート、12.91→12.22HKドル
■華潤万象生活(
01209):オーバーウエート、52.26→44.74HKドル
■永昇生活服務集団(
01995):オーバーウエート、16.72→6.51HKドル
■緑城服務(
02869):オーバーウエート→イコールウエート、11.35→5.75HKドル
■金科智慧服務(
09666):オーバーウエート→イコールウエート、43.82→8.51HKドル
■融創服務(
01516):イコールウエート、5.5→2.55HKドル
■世茂服務(
00873):アンダーウエート、3.76→1.95HKドル
■宝龍商業管理(
09909):オーバーウエート、11.83→4.96HKドル
■合景悠活集団(
03913):アンダーウエート、3.17→1.04HKドル
■保利物業服務(
06049):オーバーウエート、69.37→59.03HKドル