17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。前場終値は前日比0.45%高の3292.53ポイントだった。深セン成分指数は1.01%高の12595.46ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆744億4900万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。高く寄り付いた後、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。国内の新型コロナウイルス新規感染者数が約3カ月ぶりの高水準に拡大したことや、四川省などで電力不足により一部企業が操業の一時停止を余儀なくされたことを受け、景気の落ち込みへの警戒感が重荷となった。ただ、下値で買い戻しが入ると上向きに転じ、前場中盤以降はプラス圏でもみ合った。22日に発表予定の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が引き下げられることなど、中国当局の景気対策への根強い期待が相場を支えた。
セクター別では、証券、保険が全面高となったほか、電源設備、ゲーム、機械が高い。半面、化学製品、金属、バッテリー素材が売られた。
A株市場では、不動産株の保利発展控股集団(
600048)、招商局蛇口工業区控股(
001979)、生保大手の中国人寿保険(
601628)、家電メーカーの海爾智家(
600690)の上昇が目立った。アップル関連銘柄とされる大族激光科技産業集団(
002008)、立訊精密工業(
002475)、歌爾(
002241)も高い。半面、化学繊維メーカーの栄盛石化(
002493)、水力発電の中国長江電力(
600900)、豚肉加工大手の河南双匯投資発展(
000895)などが下げた。
上海B株指数は0.23%安の308.51ポイント、深センB株指数は0.09%安の1267.67ポイントだった。