2022-08-17 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土前引け:続伸、景気減速への警戒感と政策期待が交錯
17日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。前場終値は前日比0.28%高の3287.02ポイントだった。深セン成分指数は0.64%高の12549.69ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6711億2800万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。高く寄り付いた後、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。7月の主要経済指標が総じて弱い内容だったことに加え、国内の新型コロナウイルス新規感染者数が約3カ月ぶりの高水準に拡大したことや、四川省などで電力不足により一部企業が操業の一時停止を余儀なくされたことを受け、景気の落ち込みへの警戒感が重荷となった。半面、22日に発表予定の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が引き下げられることなど、中国当局の景気対策への期待も根強く、中盤には再び切り返し、その後はプラス圏でもみ合った。
セクター別では、電源設備、太陽光発電設備、造船が買われたほか、証券と保険が全面高。半面、バッテリー素材、化学製品、非鉄金属素材などが安い。
上海B株指数は0.31%安の308.26ポイント、深センB株指数は0.16%安の1266.85ポイントだった。