香港そごうの運営会社、利福国際(
01212)は7日、筆頭株主である劉鑾鴻取締役会長が1日に提案した非公開計画を公表した。劉鑾鴻が全額出資する投資会社が、登記地のケイマン諸島の法律に基づく「スキーム・オブ・アレンジメント」の方式で他の株主から利福国際株を現金で買い取った上で全て消却し、同数の利福国際株を改めて発行して同投資会社に割り当てる。利福国際の香港証券取引所での上場は廃止する。
買取価格は5.00HKドルで、4日終値の3.08HKドルを62.34%上回る水準。買取対象の株式数は3億7700万株で、買取額は最大18億8400万HKドルに上る見込み。
現時点の発行済み普通株は15億200万株で、うち11億4900万株(76.49%)を劉鑾鴻氏が保有する(同氏家族や、すでに計画に賛成した買取対象株式の保有者分を含む)。買取実施には買取対象株の株主(発行済み株式の25.09%を保有)の75%の賛成と、関連当局の承認が必要となる。
利福国際は5日から株式取引を停止していたが、現地時間8日午前9時に株式取引を再開した。