4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.80%高の3189.04ポイントだった。深セン成分指数は0.69%高の12065.22ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8984億300万元だった。
上海総合指数は総じてプラス圏でもみ合った。前日まで続落し、5月30日以来、約2カ月ぶり安値をつけた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが相場を支えた。台湾問題を巡る地政学的リスクへの懸念が引き続き重しとなるなか、前場半ば以降に上げ幅を縮小し、後場にはマイナス圏に沈む場面もあった。ただ、下値の堅さを確認すると再び上向きに転じ、きょうの高値圏で取引を終えた。
セクター別では、送配電設備、農薬、教育、半導体が高い。半面、前日に高かった軍需関連が利益確定売りに押されたほか、風力発電設備、自動車が軟調だった。
A株市場では、医薬品メーカーの江蘇恒瑞医薬(
600276)、菓子メーカーの洽洽食品(
002557)、漢方薬の東阿阿膠(
000423)の上昇が目立った。送電技術会社の国電南瑞科技(
600406)、ディスプレー広告大手の分衆伝媒信息技術(
002027)や、テクノロジー株の歌爾(
002241)、立訊精密工業(
002475)、浙江水晶光電科技(
002273)も買われた。半面、自動車・自動車部品の広州汽車集団(
601238)、華域汽車系統(
600741)、浙江世宝(
002703)、江鈴汽車(
000550)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)が売られた。
上海B株指数は0.18%安の300.73ポイント、深センB株指数は0.4%高の1244.54ポイントだった。