3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.71%安の3163.67ポイントだった。深セン成分指数は1.14%安の11982.26ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1149億6000万元だった。
上海総合指数は中盤までほぼプラス圏で推移し、心理的節目の3200ポイントを超える水準での値動きも目立ったものの、終盤にマイナス圏に沈んだ。前日に2%超下落し、6月1日以来の安値で終えた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったが、ペロシ米下院議長の台湾訪問を受けて米中間の緊張が高まり、相場の重しとなった。指数は結局、5月30日以来、約2カ月ぶり安値できょうの取引を終えた。セクター別では、電機とバッテリー素材がほぼ全面安となったほか、太陽光発電設備やバッテリーも売られた。半面、軍需、半導体、電子化学品などが買われた。
A株市場では、重慶長安汽車(
000625)や江鈴汽車(
000550)など自動車株が売られたほか、宝山鋼鉄(
600019)や保利発展控股集団(
600048)、中国旅遊集団中免(
601888)の下落も目立った。半面、中国人民解放軍が北京時間4日から7日まで台湾を囲む6つの海域・空域で実弾射撃を含む「重要軍事演習」を行うことを受け、陜西中天火箭技術(
003009)や錬石航空科技(
000697)、中国航発動力(
600893)などが大幅高。
上海B株指数は0.27%安の301.27ポイント、深センB株指数は1.09%安の1239.53ポイント。