14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反発。前場終値は前日比0.24%高の20848.28ポイントだった。中国企業指数は0.23%高の7162.09ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で549億3000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合った後、次第に下値を切り上げる展開。前日は5月27日以来の安値圏で引けたとあって、自律反発を狙う買いが入ったもよう。新型コロナウイルスの防疫対策の影響で中国景気が後退するとの懸念は根強いものの、医薬品やインターネットサービスの関連銘柄が物色されて相場の支えとなっている。13日のNY市場は続落したが、きょうの中国本土相場の上昇が地合いの改善につながった。
個別では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、JDドットコム(
09618)が買われて相場の上昇を主導。医薬品関連の阿里健康(
00241)、薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)も高い。海運の東方海外(
00316)は続伸した。半面、金融株の下落が目立つ。招商銀行(
03968)、中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)、中国工商銀行(
01398)などが大きく売られた。不動産株の龍湖集団(
00960)、恒隆地産(
00101)、碧桂園服務(
06098)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)はそろって続落。