30日の香港市場は神経質な展開か。29日の米株式市場で主要指数が高安まちまちとなった上、米国の景況感を判断する材料となる5月の米個人所得・個人消費支出の発表を香港時間30日夜に控え、様子見ムードが広がりそうだ。一方、香港市場は7月1日が中国への返還記念日の祝日で休場となるため、連休を前に手じまい売りが出やすいと予想される。
ハンセン指数が前日割り込んだ心理的節目の22000ポイント付近でもみ合う展開がありそうだ。ただ、中国国家統計局がきょう午前に6月の購買担当者景気指数(PMI)を発表する予定で、結果によっては相場に大きく影響する。
29日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が3日ぶりに反発した半面、S&P500とナスダック総合は3日続落した。前日の大幅安からの反発が期待されたものの、先行きの景気後退懸念や金融引き締めへの警戒感が上値圧迫要因となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、電気自動車メーカーのBYD(
01211)が香港終値を上回った半面、大型ネット株のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)が下回って引けた。