29日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比1.88%安の21996.89ポイントだった。中国企業指数は2.52%安の7694.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1608億2000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、前場に下げ幅を拡大。中盤以降は心理的節目の22000ポイント付近でもみ合い、結局は同水準を割り込んで終えた。前日までの4営業日に1400ポイント超上昇し、終値ベースで4月4日以来の高値圏にあっただけに、利益をいったん確定する売りが幅広いセクターで先行。28日の米株式相場やきょうの中国本土株式相場の下落も投資家心理を悪化させたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車株の吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)が急落。前日買われた舜宇光学科技(
02382)や申洲国際集団(
02313)、創科実業(
00669)、安踏体育用品(
02020)も大幅に反落した。中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)とアリババ集団(
09988)と、アリババ子会社の阿里健康(
00241)も安い。半面、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)、不動産株の龍湖集団(
00960)が続伸した。碧桂園(
02007)、碧桂園服務(
06098)、華潤置地(
01109)が堅調だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.27%安の4937.23ポイントと5営業日ぶりに反落。構成30銘柄がすべて下落した。電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)は空売りファンドが主張した粉飾決算疑惑が響いて11%超下げた。同業の小鵬汽車(
09868)と理想汽車(
02015)も大きく売られた。京東健康(
06618)は大幅に反落した。