香港証券取引所の開示資料によると、インターネットサービス中国大手のテンセント(
00700)は28日に市場取引を通じて83万株(発行済み株数の0.00864%)の自社株式を取得した。1株当たりの取得価格は358−368HKドルで、総額は3億70万HKドル。
『香港経済日報』のまとめによれば、テンセントの自社株買いは4月14日以来、およそ2カ月半ぶり。同社は今年に入ってから、1月13日−4月14日の間に25回の自社株買いを実施しており、今回は26回目。これまでの取得額はおおむね1回当たり2億−3億HKドル。
テンセントの大株主である南アフリカのメディア大手、ナスパーズは今月27日、自社株買いの資金などを調達するために保有するテンセントの一部株式を売却すると発表した。これを受けてゴールドマン・サックスは最新リポートで、ナスパーズが市場で売却するテンセント株の規模は1日当たり平均取引額の3−5%を超えない水準にとどまることから、影響が限定的との見方を示した上で、テンセントが自社株買いを通じて影響を緩和する可能性があるとした。