中国は新型コロナウイルスの防疫対策基準を緩和した。国務院(内閣に相当)傘下のコロナ対策チームが制定した「防疫方案(第9版)」で、濃厚接触者などの隔離期間を従来のほぼ半分に短縮し、各地方の防疫機関に実施を指示した。「防疫方案(第9版)」は28日、疾病予防控制局の公式サイトに掲載された。
濃厚接触者や中国本土の外から渡航してきた人の隔離期間は、これまで「14日間の集中隔離医学観察+7日間の在宅健康監視」と規定されていた。第9版の改定で「7日間の集中隔離医学観察+3日間の在宅健康監視」に変更された。PCR検査の頻度も改めた。従来は「集中隔離医療観察の1、4、7、14日目にPCR検査、鼻咽頭から検体採取、隔離解除前の二重採取と二重検査」だったが、「集中隔離医療観察の1、2、3、5および7日目と在宅健康監視3日目にPCR検査、鼻咽頭から検体採取」に変更。集中隔離医学観察を解除する前の二重採取と二重検査を不要とした。
感染者の隔離措置の緩和を受け、香港市場ではオンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)と同程旅行(
00780)、空運株の中国国際航空(
00753)、中国東方航空(
00670)、中国南方航空(
01055)などが大幅に上昇した。