28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.89%高の3409.21ポイントだった。深セン成分指数は1.23%高の12982.69ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2212億7400万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場はおおむねマイナス圏でもみ合った。前日まで3営業日続伸し、約2カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定売りが重荷となった。ただ、中国当局の産業支援策や、新型コロナウイルス感染の収束に伴う景気の回復に対する期待が根強いなか、売り一巡後は下げ幅を縮小した。中国の衛生当局がきょう発表の新型コロナウイルス防疫最新ガイドラインで濃厚接触者と入国者の隔離期間をこれまでの合計21日間から10日間に短縮したことを好感し、後場に入るとプラス圏に浮上。心理的節目の3400ポイントに乗せ、前日に続き3月4日以来、およそ4カ月ぶり高値を更新して終えた。
セクター別では、観光・ホテル、航空・空港運営がほぼ全面高。自動車、半導体も買われた。半面、保険、農業関連が下げた。
セクター別では、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)、自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)がストップ高。空港運営の上海国際機場(
600009)、航空大手の中国国際航空(
601111)や、海能達通信(
002583)、TCL科技集団(
000100)、大族激光科技産業集団(
002008)、浙江水晶光電科技(
002273)などテクノロジー株の一角が大きく買われた。半面、生保大手の中国人寿保険(
601628)、不動産デベロッパーの保利発展控股集団(
600048)、医薬株の上海復星医薬(
600196)、食品メーカーの洽洽食品(
002557)が下落した。
上海B株指数は0.7%高の309.90ポイント、深センB株指数は0.89%高の1210.95ポイントだった。