週明け27日の香港市場は、前週末の米株高を受けて堅調に推移するか。24日のNY株式相場は大幅続伸。先週までの大幅安で、売られ過ぎからの反発の流れが続いたほか、6月ミシガン大消費者信頼感指数確報値で1年先期待インフレ率が速報値の5.4%から5.3%に低下したことも追い風となった。同期待インフレ率は、米連邦準備制度理事会(FRB)が6月米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の大幅利上げを決めた一因とされ、確報値が低下したことで、金融引き締め加速への過度な警戒感の緩和につながった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)などが香港終値を上回って引けている。
なお、きょうは中国で1−5月の工業企業利益が発表される予定で、内容によっては相場の波乱要因となりそうだ。また、7月1日は香港特別行政区設立記念日で休場のため、今週は4日間のみの取引。持ち高調整の売りが警戒されるが、6月末とあって機関投資家の「お化粧買い」が相場を押し上げる可能性もありそうだ。