17日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.10%高の21075.00ポイントだった。中国企業指数は1.49%高の7367.68ポイント。メインボードの売買代金は概算で1863億1000万HKドル。
ハンセン指数は欧米株安の流れを引き継いで続落して始まったものの、朝方に上昇へ転じた。前日終値は5月27日以来およそ3週間ぶり安値とあって、自律反発狙いの買いが相場を押し上げた。もっとも、米国や欧州の主要中央銀行が相次いで利上げに踏み切ったことで世界景気の減速懸念が広がり、前日に割り込んでいた心理的節目の21000ポイント付近では上値の重さが目立った。結局、同水準を上回って取引を終えた。セクター別では医療・ヘルスケアと情報技術が上げた半面、コングロマリット、エネルギーが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ネットサービスを手掛ける美団(
03690)とJDドットコム(
09618)、阿里健康(
00241)や火鍋チェーン大手の海底撈国際(
06862)が大幅に反発。医薬品関連の中国生物製薬(
01177)と薬明生物技術(
02269)、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)も買われた。一方、電動工具メーカーの創科実業(
00669)が5営業日続落した。5月の米住宅着工件数が前月比で市場予想を超える減少となり、同社製品の需要縮小を警戒する売りが出たもよう。アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、ニット織物大手の申洲国際集団(
02313)の下げがきつい。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.33%高の4653.36ポイントと反発。電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)と小鵬汽車(
09868)、JDドットコム子会社の京東健康(
06618)の上昇が目立った。一方、スマートフォン部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)が安い。