17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.96％高の3316.79ポイントだった。深セン成分指数は1.48％高の12331.14ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆933億3100万元だった。

　上海総合指数は、前場はマイナス圏に沈む場面も目立ったが、後場はプラス圏で堅調に推移した。欧米の中央銀行の相次ぐ利上げを受け、世界的な景気後退への警戒感が相場の重しとなったが、中国政府による景気対策への期待は根強く、産業政策の恩恵を受けそうな銘柄が物色された。指数は心理的節目の3300ポイントを回復すると、終値は3月7日以来、約3カ月ぶり高値をつけた。セクター別では、風力発電設備やバッテリー素材、電機などが買われた半面、教育、造船、ゲームなどが売られた。

　A株市場では、海爾智家（600690）や海信家電集団（000921）、珠海格力電器（000651）など家電関連が高い。中国政府が条件付きで「以旧換新」や「家電下郷」などの消費促進策を奨励すると伝わり、材料視された。万華化学集団（600309）や浙江世宝（002703）、北京燕京ビール（000729）などの上昇も目立ったほか、中国で3隻目となる空母「福建」が進水したことを受け、銀邦金属復合材料（300337）や貴州鋼縄（600992）なども大幅高となった。半面、中公教育科技（002607）や完美世界（002624）、宝山鋼鉄（600019）、永輝超市（601933）などが売られた。

　上海B株指数は0.78％高の308.04ポイント、深センB株指数は0.29％高の1151.66ポイント。