JPモルガンは最新リポートで、中国の生活関連サイト運営大手、美団(
03690)の2022年1−3月期決算について、非GAAPベースの調整済み純損失は36億元となり、赤字額は市場予想より少なかったと指摘した。美団の中核業務は堅調で、下期の回復に関する不確実性は後退したとし、投資判断を「オーバーウエート」に維持した上で、目標株価を220HKドルから225HKドルに引き上げた。『信報』が6日伝えた。
JPモルガンは、1−3月期決算では、美団がネット出前業務や飲食店・ホテル・旅行予約業務で高いシェアを維持していることが証明されたと指摘。厳しい環境下にあっても収益力は向上しており、同業他社と比較しても下期の回復見通しは最も明るいとし、利益率の見通しについて前向きな見方を示した。一方、2022年通期で調整済みEBITDA(利払い・税引き・償却前損益)がプラスとなり、10−12月期もしくは来年始めには調整済み純損益も黒字に転じると予想した。2022年の調整済み純損失は30億元、調整済みEPSは−0.51元と予想している。
美団の株価は日本時間午後3時7分現在、前営業日比8.60%高の195.70HKドルで推移している。