休場明け6日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。前場終値は前営業日比1.09%高の21311.98ポイントだった。中国企業指数は1.32%高の7363.81ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で708億7000万HKドル。
ハンセン指数は、序盤は前営業日の終値を挟んでもみ合ったが、その後は上昇幅を拡大し、プラス圏で堅調に推移した。米商務長官が家庭用品などの対中関税引き下げに前向きな見解を示したことが投資家心理を強気に傾けた。中国では新型コロナウイルス新規感染者の減少傾向が続いており、上海の都市封鎖の実質解除を受けて経済活動の正常化に対する期待も相場を支えた。
個別では、1−3月期決算を発表した美団(
03690)が7%超上昇し、相場の上げを主導。薬明生物技術(
02269)やBYD(
01211)、安踏体育用品(
02020)の上昇も目立った。FTSEが指数からの除外を撤回した新世界発展(
00017)も買われた。半面、信義ガラス(
00868)が7%近く下落したほか、中国海外発展(
00688)や龍湖集団(
00960)など不動産株も売られた。