2022-06-06 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】軟調か、米金融政策を巡って警戒感強まる
休場明け6日の香港市場は軟調か。3日のNY株式相場は反落。寄り前に発表された米5月雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)が39万人増と市場予想の32.5万人増を上回る強い結果となったことで、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めへの警戒感が再び高まった。市場ではFRBが6月と7月に連続して0.50%の利上げを実施した後に、利上げを一時中断するとの見方もあったが、NFPが予想以上に増加したことや、平均賃金が前月比+0.3%と前月に続いて高い伸びとなったほか、メスター米クリーブランド連銀総裁もインフレ高進が続けば9月会合でも0.50%の利上げを支持すると発言したことで、金融引き締めへの警戒感が強まった。
中国政府の景気下支え策に対する市場の期待は根強いものの、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、米国では10日に物価統計の発表が控えており、結果を見極めようと手控え姿勢が強まる可能性もある。中国でも9日に貿易統計、10日に物価統計が発表される予定。一方、中国では6月18日に合わせてネット通販各社が大規模なセールイベントを開催中とあって、JDドットコム(
09618)やアリババ集団(
09988)、快手科技(
01024)など関連銘柄への注目が高まりそうだ。