ライブ配信アプリの大手運営会社、映客互娯(
03700)が発表した21年12月本決算は、売上高が前年比85.4%増の91億7600万元、純利益が同114.2%増の4億1500万元だった。期末配当はなし(前年もなし)。
ターゲットに合わせて多様なサービスを投入するマトリックス戦略が奏功。月平均利用者数は17%増の4280万2000人、ARPUは58%増の17.9元に達した。特にZ世代やホワイトカラーなど各利用者層の支持を集めたソーシャルアプリが急成長。ライブ配信アプリが安定成長したほか、デートアプリでは初の実店舗を北京に開設。オンラインとオフラインの相乗効果で利用者の拡大につなげた。
AIやクロスリアリティ(XR)への投資を拡大するとともに、海外展開を強化していく方針。海外の多様なニーズを取り込み、あらゆるシーンに対応した最も影響力のあるソーシャルプラットフォーム企業を目指す。22年5月にはメタバース内で友人同士カラオケを楽しめるサービス「全景K歌」をリリースした。
同期の月平均利用者(MAU)の推移は次の通り。
17年・・・月平均利用者:22,694千人(-9.9%)
18年・・・月平均利用者:25,487千人(+12.3%)
19年・・・月平均利用者:29,808千人(+17.0%)
20年・・・月平均利用者:36,470千人(+22.3%)
21年・・・月平均利用者:42,802千人(+17.4%)