2022-05-19 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】反落か、米株式相場の急反落受けリスク回避
19日の香港市場は反落か。18日の米株式相場が急落したことで投資家心理が悪化し、運用リスクを避ける動きが広がるだろう。ハンセン指数は前日まで4連騰し5日以来ほぼ2週間ぶりの高値圏にあるだけに、いったん利益を確定する売りが出やすい。米長期金利の上昇も最近買い直されていたハイテク株の重荷となりそうだ。米10年物国債の利回りは18日に一時3%を超えた。
一方、四半期決算を受けた売買が引き続き活発となるだろう。前日大引け後にテンセント(
00700)が発表した2022年1−3月期決算は、持ち分売却損益や減損引当金などを除く純利益(非GAAPベース)が前年同期比22.9%減の255億4500万元と、市場予想を下回った。きょうはハンセン指数構成銘柄の小米集団(
01810)が同期の決算を発表する。
18日のNY株式相場はダウ平均が4営業日ぶりに急反落。下落率は2020年6月以来の大きさとなり、終値は2021年3月以来の安値を付けた。ハイテク株主体のナスダック総合は4.73%安と5月5日以来の急落となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が香港終値を大幅に下回って終えた。