2022-05-19 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(18日):ダウ1164米ドル安と4日ぶり反落 2020年6月以来の大幅安を記録
18日のNY株式相場は急反落。前日のウォルマートに続いてディスカウントストア大手のターゲットの決算がコストアップにより市場予想を下回ったことで、物価上昇による企業業績の悪化懸念が強まった。ターゲットが24.9%安と急落したほか、前日に11.4%安となったウォルマートも6.8%安と大幅続落。このほか、コストコ、ダラー・ゼネラルなどが2桁安となり、アマゾンも7.2%下落した。
ダウ平均は1164.52米ドル安(-3.57%)の31490.07ドルと4日ぶりに急反落。下落率は2020年6月以来の大きさとなり、終値は2021年3月以来の安値を付けた。S&P500も4.04%安の3923.68ポイントと、2020年6月以来の急反落となった。ハイテク株主体のナスダック総合は4.73%下落し、5月5日以来の急落となった。主要3指数はそろってほぼ安値引けとなったが、先週木曜日の取引時間中の安値は割り込まなかった。センチメントは大きく悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の26.10ポイントから30.96ポイントに上昇。4営業日ぶりに30ポイントを上回った。
ターゲットの2-4月期決算は調整後の一株当たり利益が2.19ドルと市場予想の3.07ドルを大きく下回った。売上高は市場予想を上回ったものの、テレビなどの一般消費財が不調だったことで、ターゲット以外の消費関連株も幅広く下落した。S&P500の11セクターは、一般消費財の6.6%安を筆頭に全11セクターが下落。生活必需品も6%超下落し、IT、資本財、コミュニケーション、素材も3%超下落した。