13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.96%高の3084.28ポイントだった。深セン成分指数は0.59%高の11159.79ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7571億6300万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏でもみ合った。中国当局の景気対策や産業支援に対する期待が根強く、買いを支えた。中盤は上げ幅を縮める場面もあったが、後場に入るとじりじりと上げ幅を拡大し、きょうの高値圏で引けた。もっとも、週明け16日には4月の小売売上高や鉱工業生産など主要経済指標の発表が控えており、様子見ムードも漂い、売買代金は低水準にとどまった。
セクター別では、自動車が高い。農村部向けの自動車補助金制度「汽車下郷」が新 たにスタートし、早ければ月末にも発表があるとの報道が手掛かりとなったもよう。不動産開発、不動産サービスも高い。半面、足元で買われていた風力発電設備、建設は利益確定売りが出た。
A株市場では、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)、江鈴汽車(
000550)がストップ高まで買い進まれたほか、広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)、鄭州宇通客車(
600066)が大幅高。ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)もストップ高。石炭の中国神華能源(
601088)、不動産関連の華夏幸福基業(
600340)、保利発展控股集団(
600048)が買われた。半面、監視システム大手の杭州海康威視数字技術(
002415)、LED用チップメーカーの三安光電(
600703)、ディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)、インフラ建設の中国交通建設(
601800)が下げた。
上海B株指数は1.16%高の290.53ポイント、深センB株指数は1.28%高の1044.48ポイント。