2022-01-06 |
香港/投資判断/不動産 |
|
本土系不動産株は引き続きアンダーパフォーム=JPモルガン
JPモルガンは最新リポートで、中国本土系不動産株について、引き続き市場全体をアンダーパフォームするとの見方を示した。不動産市場の構造的な低迷、軟調な販売見通しを受けた利益見通しの引き下げ、不動産企業の流動性の問題を短期的に解決するのが困難なこと、政策緩和は成長を促す刺激策にならないことを理由に挙げた。『AAストックス』が6日伝えた。
JPモルガンは、短期的に政策緩和が一定の刺激効果をもたらすものの、不動産企業のデフォルト(債務不履行)の増加、販売の落ち込み(2022年1−3月期は前年同期比40%超減少になる可能性)、3月に発表する21年通期業績の悪化(約6%減益と減配の可能性)を受けて1−3月期に株価は軟調に推移すると予想。ただ、状況が改善すれば、株価は4−6月期と7−9月期に回復するとの見方を示した。
また、これまでの状況では、販売の回復は政策を緩和してから6−11カ月を経過した後にみられると指摘した。個別では、華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)をセクタートップピックに指定した。各銘柄の投資判断と目標株価は次の通り。
※銘柄名、投資判断、目標株価(HKドル)
大規模デベロッパー:
■万科企業(
02202)、中立、20
■華潤置地(
01109)、オーバーウエート、41
■龍湖集団(
00960)、オーバーウエート、52
■中国海外発展(
00688)、オーバーウエート、22.5
■碧桂園(
02007)、中立、6.8
中規模デベロッパー:
■融創中国(
01918)、アンダーウエート、12→8.5
■旭輝控股(
00884)、オーバーウエート、5.5
■龍光集団(
03380)、アンダーウエート→中立、5.9
■新城発展(
01030)、中立、→5.8→5
■中国金茂(
00817)、アンダーウエート→中立、2→2.5
■世茂集団(
00813)、アンダーウエート、4
■中国恒大集団(
03333)、アンダーウエート、1.7→1.1