2021-12-07 |
中国/政策/金融 |
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人民銀、預金準備率0.5%引き下げ
中国人民銀行(中央銀行)は6日、金融機関の預金準備率を15日付で0.5%引き下げると発表した(すでに預金準備率が5%に設定されている金融機関は対象外)。引き下げ後、金融機関の加重平均預金準備率は8.4%となり、金融機関が貸し出せる長期資金が約1兆2000億元増えると見込む。
人民銀は、預金準備率を下げた目的は短期的な景気循環をまたぐ「跨周期(クロス・シクリカル)」の調整の強化であり、穏健な金融政策の指針は変えていないと強調。「大盤振る舞い」に陥ることなく、内外のバランスを考慮して合理的かつ十分な流動性を保持し、中小企業とグリーン発展、技術イノベーションを支援すると表明した。
預金準備率の引き下げは7月15日に続いて今年2回目。中国共産党中央委員会機関紙『人民日報』によると、李克強首相は3日、国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事とのオンライン協議で、「適時、預金準備率を引き下げる」と述べていた。