3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.94%高の3607.43ポイントだった。深セン成分指数は0.86%高の14892.05ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1353億1600万元だった。
上海総合指数はプラス圏でもみ合う展開だったが、前場後半から終盤にかけて上げ幅を急拡大。後場に心理的節目の3600ポイントを回復してきょうの取引を終えた。新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」や国内での新型コロナの感染拡大が引き続き相場の重しとなったが、中国当局の政策支援への期待が相場を支えた。また、中国政府のアドバイザーが2022年のGDP成長率の目標値を5.0−5.5%に設定するよう提案したと伝わり、中国景気の先行きに対する過度な不安が和らいだもよう。相互取引制度を通じて香港から中国本土に投資する「北向き資金」による海外資金の流入なども好感された。
セクター別では、民間航空が全面高だったほか、水運や石炭もほぼ全面高。電力や酒造、半導体なども大きく買われた。半面、教育や自動車部品が安い。電機や製紙・印刷などもさえない。
A株市場では、港湾運営会社の上海国際港務(
600018)や原薬メーカーの山東新華製薬(
000756)がストップ高。石炭最大手の中国神華能源(
601088)や自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)のほか、銀行株の寧波銀行(
002142)や酒造株の瀘州老窖(
000568)なども高い。半面、自動車関連株の華域汽車系統(
600741)や江鈴汽車(
000550)が安い。白物家電大手の海信家電集団(
000921)や医薬品の華潤三九医薬(
000999)なども売られた。
上海B株指数は1.03%高の285.97ポイント、深センB株指数は0.99%高の1193.47ポイント。