2021-12-03 |
中国/統計/その他 |
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22年の中国GPD成長率見通しを4.7%増に引き下げ=シティ
シティグループは最新リポートで、2022年の中国国内総生産(GDP)成長率見通しを4.7%増に引き下げた。中国人民銀行(中央銀行)が22年1−3月期に0.5ポイントの預金準備率の引き下げ、4−6月期に0.25ポイントの利下げを実施すると予想した。『AAストックス』が3日伝えた。
また、22年に消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率の差が大幅に縮小し、PPI上昇率は21年の7.7%から3.4%に低下する一方、CPI上昇率は21年の0.8%から2%に拡大するとの見方を示した。
不動産市場の落ち込みが需要を押し下げる要因になると指摘。不動産デベロッパーと購入者はいずれも悲観的になっており、不動産向け融資も改善が必要とした。21年10月の不動産投資と販売が大幅に落ち込んだが、しばらくの間は低迷が続くとの見方を示した。その上で、22年の不動産投資予想をこれまでの2%増から0%に引き下げ、これまで最低だった1%増から状況がさらに悪化するとみる。政府が果敢に対策を講じなければ、不動産投資は3%減に落ち込む可能性もあり、悲観シナリオでは22年のGDP成長率が3%にとどまるとした。