9日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに小幅反発。終値は前日比0.20%高の24813.13ポイントだった。中国企業指数は0.14%高の8806.02ポイント。メインボードの売買代金は概算で985億7000万HKドル。
ハンセン指数は朝高後にマイナス圏へ沈んだが、後場に中国本土相場が上昇したことを好感して上げに転じると、プラス圏に浮上。そのままプラス圏を維持してきょうの取引を終えた。米株高の流れに加え、指数は前日まで続落して1カ月ぶり安値を付けて引けていたことから、値ごろ感が出た銘柄を中心に買い戻しが広がった。ただ、中国共産党が11日まで第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)を開いていることもあり、結果を見極めたい投資家が積極的な買いを控えたために勢いは限られた。セクター別では、医療・ヘルスケアや一般消費財、公共事業などが上昇した一方、エネルギーや不動産・建設、金融などが下落した。
ハンセン指数構成銘柄ではバイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(
02269)が10%超高。スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)や医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)なども大きく買われた。半面、火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)が5%超安。不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)や衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)なども下げがきつい。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.45%高の6221.85ポイントと3営業日ぶりに反発。医薬品ネット通販大手の京東健康(
06618)が6%超高だったほか、半導体メーカーの華虹半導体(
01347)とSMIC(
00981)が大幅に上昇した。一方、短編動画プラットフォームの快手科技(
01024)やネット通販大手のJDドットコム(
09618)がさえない。