20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.17%安の3587.00ポイントだった。深セン成分指数は0.33%安の14452.25ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆201億6100万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、おおむね軟調に推移した。一時はプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。国家発展改革委員会が19日、政府の介入によって急上昇している石炭価格を引き下げる措置の実施を検討していると発表したことで、石炭株を中心に売りが広がった。石炭価格の高騰が経済成長に与える悪影響への懸念が後退したとの見方から電力株に買いが入ったものの、相場には限定的だった。
セクター別では、石炭が大幅安だったほか、貴金属もほぼ全面安。国内の複数の省・自治区で新型コロナウイルスの市中感染が確認されたことを嫌気して観光・ホテルが下げたほか、採掘や石油などもさえない。半面、電力が大幅高。材料や航空宇宙なども堅調だった。
A株市場では、厨房機器メーカー大手の杭州老板電器(
002508)が約7%安。石炭中国最大手の中国神華能源(
601088)や金鉱会社中国大手の紫金鉱業集団(
601899)のほか、養豚業者の牧原食品(
002714)や教育サービス会社の中公教育科技(
002607)の下げもきつい。半面、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)が7%超高。発電会社の国投電力控股(
600886)も6%近く上昇したほか、特定用途無線大手の海能達通信(
002583)や製薬中国大手の江蘇恒瑞医薬(
600276)、単結晶シリコンメーカーの隆基緑能科技(
601012)などもしっかり。
上海B株指数は1.28%安の276.40ポイント、深センB株指数は0.89%高の1189.66ポイントだった。